9月4日(金)
ゴルドへ
いよいよ今日はゴルドへ行きます。いつもの15.1番のバスをボーメットという村で下車。
ボーメットからゴルドまでは7.5km。長いな。
4km近く歩いたところでもう「美しい村」の看板が。
一瞬着いたのかと思ってしまった。まだ3km以上ある。
看板を過ぎてしばらく歩くと、郵便局の黄色い車が私のすぐ前で停まりました。
運転手のマダムが私に「ナントカカントカ」と話しかけてきます。
全然わからない。
歩いているとたまに車に乗った観光客っぽい人から道を聞かれることがあるのですが(道を聞いているんだと思う)、言葉がわからないんですと返事すると「おぉ、ごめんごめん」と言って去っていきます。
でもそれとは違うようだ。地元の郵便配達員が外国人に道を尋ねるとは思えないし。
もしや、乗せて頂けるのかと思い、「ゴルド、ゴルドゴルド、ゴルド」と言ってみました。
するとマダムは笑顔でカモーンというジェスチャーをしながら、「乗れ乗れーい」と言いました。たぶん。
かくして、あっという間にゴルドへ到着。なんと親切なマダム。ありがとうございました。
なにかお礼をと思い、日本から持ってきた「お寿司マグネット」を渡しました。
もしもの時のためにいつもリュックに忍ばせておいてよかった。
お寿司どうこうではないと思いますが、すごく喜んでおられました。お返しに投げキッスも頂いた。
最後に写真を撮らせて頂き、笑顔のステキなマダムとお別れしました。
ゴルドに到着です。
ゴルドの遠景写真はよく見かけますが、内部はこんな感じなのかぁ。でっかいお城もある。
ふむふむ
二階のバルコニーというかテラス席がおもしろいなぁ。狭いところが逆にいい。
よーし、いよいよ遠くからゴルドの全景を撮ってみよう。
………。
あれ、青空じゃない。一面薄い雲だ…。なぜだ…。晴れを狙ってきたのに。そんな…。
お昼でもいただくか。そのうちに晴れるかもしれない。
メインとデザートの定食をいただきました。
メインを食べ終わると、お皿を下げにきたマダムがデザートを聞いてきます。どうやら3種類あるようなのですが。
「タルトなんとか、ナントカカントカ、ポンポコピンのムニャムニャ」
全然わからない。1品目のタルト部分以外は何も聞き取れなかった。
私「た、タルト…。」
マダム「タルトですね、オッケー。」と言って戻っていきました。
ふう、ギ、ギリギリセーフ。
食べ終わるころ、青空が見えてきました。
いい天気になってきた。今のうちに全景を。
おぉ。感動です。見れた。本物を見れた。
今回の旅の最大目標である「ゴルドへ行く」が達成されました。満足。
それにしてもデカい。いつも行ってる村より大きいような気がする。
3倍、4倍……いや、2倍はあるぞ!
しばらくゆっくりと眺める。
今日は画像じゃないから細部までよく見える。こんな感じだったのかぁ。
村の全景を下から見るとどんな感じなんだろう。行ってみよう。
なるほど。以前行ったコルド・シュル・シエルみたいだ。
上からの方が迫力があるかな。
そのまま下から村に戻りました。
右手に写る教会の中へ。
カラフルな教会だ。きれいだなぁ。色を統一してるわけではないのにいい感じ。
真ん中の建物のレストランで昼食をいただきました。おじさんもおばさんも笑顔で接客してくれて食事しやすかった。ありがとうございました。
バスまでまだ1時間ほどあったのでまた遠くからゴルドを眺める。感慨深いのです。
これてよかった。
行きは15.1番のバスでしたが、帰りは15.3番のバス。ゴルドからカヴァイヨンに行きます。そう、以前失敗した、ヴァカンスシーズンは電話予約しないと来ないヤツです。
18:55に乗る予定なのですが、本当に来るのだろうか…。バスを待っているのは私だけ。バス停の標識柱も何故か外して建物に立てかけてある。大丈夫か?ちょっとドキドキする。
もし来なかったら、ゴルドに1泊しよう、タクシーでアヴィニョンに帰る方法もあるが、タクシー代を考えると、1泊して夜と朝方のゴルドを楽しみ、昼くらいからバスで帰った方が……。いや、今日は金曜日。週末にこんな時間から観光名所の数少ないホテルが空いているのだろうか…。
あ、バスが来た。
よかったよかったとバスに乗り込みましたが、結局乗客はカヴァイヨンまで私一人。本数が少ないわけだ。今日は私が乗らなかったら運転手はただのドライブになってたんだろうなぁ。
15.3番バスでカヴァイヨンへ行き、19:30くらいの7番バスでアヴィニョンへ帰りました。