8月27日(木)
ボニューへ
今日はボニューという町へ行きます。アヴィニョンから15.1番のアプト行きのバスに乗って約1時間。町から6kmほど離れたバス停で下車。
直接行ける15.2番というバスもあるのですが、とにかく本数が少ない。
バスから降りると車の少ない田舎道。スケボーをもってくればよかったと後悔。
右側に今日の目的地ボニューがうっすら見えています。
歩くのは大変ですが、田舎道にポツンとある1軒家を見ながら行くのも、集落とはまた違った良さがあり、嫌いではありません。
私は好きで歩いているのです。…そう思いたい。
8月の上旬はものすごく暑かったのですが、最近はややすごしやすい。日中の最高気温32℃くらいな感じです。
日本でいう「お盆過ぎたら涼しくなってくるもんね」みたいなやつは、プロヴァンスでも同じようです。
盆過ぎプロヴァンスを歩くこと1時間、ボニューに到着です。
かっこいい。
高台からの眺め。遠くにラクストという町が見えます。
あそこにも行ってみたいと思っております。
赤と青の扉がありました。
クイズ番組でよくあるヤツです。不正解側の扉の向こうは泥水プールになっているはず。
どっちだ…。どっちが正解なんだ。
赤い方があからさまに不正解っぽい。と見せておいての青が不正解という引っかけかもしれない。
いや、引っかけの引っかけでやっぱり赤が不正解なのかもしれない。
散々悩んだあげく、私はこの問題をパスしました。
まだ勝負する時ではない。
町の頂上です。
上下白で合わせた老夫婦がカッコイイ。
15時。ちょっとカフェで休憩です。
今日初の食事です。
食費を辛抱しているわけではありません。小食なんです。
田舎のお袋が心配するかな。
町の駐車場にはこの車が何台もいました。
カッコイイ。この車の愛好会みたいな人たちが、町を訪れてるのかな。
帰ります。
バス停の近くには、何やら有名っぽい橋がありました。
観光バスも来ています。午前中通った時も別の観光バスがいました。
そうとう古い橋なのかな。
あ、説明文を発見しました。ちょっと読んでみます。
はいはい、なるほど。
まぁ、簡単に説明すると、歴史があってスゴい橋と。そう書いてありました。
あらためて橋を見てみる。
ん?
橋の各所にターゲット(的)のようなものがあります。
(写真では中央部分)
どうやら定点観測(定期的に高さや位置を測量)をしているようです。動いてるのかな。
道路のトンネル工事なども掘削中に山が動いていないか、定点観測をやるそうです。
この橋も崩壊の予兆がないかどうか定期的に測量されているのでしょう。おそらく。
ターゲットの位置からしてこの写真のどこかに、測量器械を据える基準点があるはず。
たぶん、直径1〜2センチくらいのピンだと思うのですが。
川の影響を受けにくくて…、周りより少し高めのところで…、器械を据えることができそうな…、丈夫そうな岩…。
あった。
これが土木経験者の実力だ。
「ふっふっふ…、思い知ったか」
流れのない川の真ん中で、私は何をやっているのだろう。
プロヴァンスの風は何も応えてくれない。
帰るか…。
バス停に着きました。
横にはブドウ畑。
そろそろ収穫時期のようです。ワイン用かな。おいしそうに見えるけど酸っぱいのかな。