nakata bench の日記




2015年7月



7月22日(水)

アルルへ



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今日はセヴェンヌ国立公園を通っていよいよ南仏プロヴァンスに突入します。



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朝7時にホテルをチェックアウト。その際、マダムから「コーヒー飲む?」と聞かれたのですが、猫舌の私は遠慮しました。すると代わりにフルーツジュースをいれてくれました。とても親切。

私は「今日はアルルへ」と言いましたが、
マダムは「え?」と。発音が悪いのかな。
「ア・ル・ル」
「え?」
「プロヴァンス アルル」
「え?」ダメだ…。手のひらにArlesと書いて見せると「あぁ!はいはい」と。

あとでアルルに行ったことのある他の人のブログを見たのですが、その人も「なぜかアルルという言葉が通じない」と書いてあった。私だけじゃなかった。発音が難しいのかな。

昼間は暑いのに、朝はひんやりしている。7:20ランジャック駅に到着。



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駅に「セヴェンヌ国立公園を電車で通る」みたいなチラシがあった(内容はなんて書いてあるのかわからないが)。一応見所ではあるのかな。



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ランジャック駅からLa Bastide-St-Laurent駅というところまではバス移動でした。また駅から駅をバス移動なんて…。なんだろう。工事中なのかな。
ここから電車に乗り換えて出発です。国立公園、いったいどんな景色が見れるのでしょうか。



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車窓から見える景色は、7割こんな感じでした。線路沿いに木が生い茂っていたり、切土の法面部分だったり、開けて見えるところはなかなかありません。トンネルも多いです。さすが大自然。



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それでもたまにいい感じ。



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大自然の中、谷間に架かった橋を電車が通るのはとてもステキな風景なのでしょうが、電車に乗っているのでそれが見れない…。



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国立公園をぬけて、ニームという街に到着。ここで電車の乗り換えです。



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ここからアルルへの電車は満席でした。みなさんヴァカンスでしょうか。電車は指定席で、向かい合った4人のシートに3人家族と私。たまんない。



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アルルへ到着です。暑い。汗だくでホテル向かいます。



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13時くらいにアルルについたのですが、ちょうど市場が終わった感じでした。この町は水曜日にあってるのか。ゴミの量がすごい。暑かったせいか、スイカやメロンの皮が散乱しています。清掃車とゴミ収集車がバリバリ働いている。



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もうすぐでホテルだというところで、上半身裸の変わった男性が近づいてきました。
「フランス語わかる?英語ならわかる?お金ない?」なんかこわいなと思って、
「ごめんなさい。話せません。さようなら」と言って避けました。後をつけられちゃいないかと思い振り返ると、別の男性に話しかけて小銭かなにかもらっている様子でした。

今まで見てきた物乞いは、人通りの多いところに座り込んで声をかけてくる程度だったので無視するだけでしたが、今日の人は人通りの多くないところでウロウロして、人を見つけては近づいて行く。全然違うタイプだなぁ。
後ろにいた男性が、親切で小銭を渡したのか、小銭を渡しておいた方が身のためだと思って渡していたのか……。 物乞いなのか、カツアゲなのか…。
アルル治安悪いのかな。1日目にしてちょっとテンションが下がりました。



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ホテルに到着。チェックインを済ませて買い出しへ。今日のスーパーはなんだかかっこいいな。シュッとしている。



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レジがハイテクでした。レジの前に機械があるのですが、その画面に表示される金額を下の青い部分にお札を入れて支払う。
フランスではジュースの自動販売機も駅の自動発券機もお札は対応していないのが普通なのでこれは便利だ。
地元の人も初めての人が多いみたいで、私の前の人も後ろの人も店員さんに聞きながらやっていました。



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今日の夕食はスーパーのお惣菜コーナーみたいなところで鶏肉とポテトを買いました。
計り売りなのですが、計量後に小さい鶏肉を二つ、おばちゃんがおまけで入れてくれました。きっと私をあわれに思ったのでしょう。
「この日本人はせっかくヴァカンスで遠くから来たのに夕食はレストランではなく、ポテトと鶏肉1つだなんて…。きっと往復の飛行機代にお金をほとんど使ってしまったんだわ。かわいそうに」
テレパシーというヤツで私はそれを感じました。

違うけど、ありがとう。おばちゃん。
私は小食だからこれくらいでもお腹いっぱいになるんだ。でも今日はその前に胸がいっぱいだよ。と上手いことを言いながらポテトを口に入れました。





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