3月2日(月)
パリの外へ
フランスへ来て1ヶ月が経ちました。お店での買い物、ホテルでの宿泊、カフェの入り方、観光名所でのチケットの購入。一通りのことに慣れてきた気がします。
言葉は相変わらずダメです。しかし、なんて言われてるのかわからない…。それさえも慣れてきたような気がします。
ということでいよいよパリを出ることにしました。
私はフランスの田舎が見たくて来ているのです。
今日は朝からいい天気。パリの東駅に向かって出発しました。
行き先はイルドフランスのプロヴァン。
プロヴァンス地方とは違います。
下の詳しい地図でプロヴァンの位置を紹介します。
ちなみにパリからは90km近く離れています。
東駅に到着。自動券売機での買い方は昨日インターネットを見て勉強済みです。
黄色の券売機じゃなくて緑のやつ…、葉っぱのマークがついていて……。あった。さっそく購入だ。
あれ、昨日ネットで見た内容以外にも質問される。英語を選択したけど結局、英語でもなんて書いてあるかわからない。
一旦退避。ベンチに座ってわからない単語を電子辞書で調べる。なるほど。
2回目のチャレンジはすんなり切符を購入することができましたが、その時、電車の発車まであと5分。
どのホームから乗るかは電光掲示板ですぐにわかりましたが、1時間20分の長旅、できればパンとか飲み物も持ち込みたい。でもこれを逃すと次は1時間後。
結局、パンはあきらめ、飲み物だけを自動販売機で購入して電車に飛び乗りました。
後から気付いたのですが、慌てたせいで駅のホームや電車を写真に撮るのを忘れていた。残念。
中は空いていました。すっかすか。外の景色を楽しもうと、いい席を探しましたが無意味なことでした。窓ガラスがきれいではないのです。外をクリアに見ることができません。
発車して30分ほど、すぐに田舎っぽくなってきました。
ちょっとテンションがあがってきます。
あれー……、想像していたよりも遥かに田舎っぽくなったぞ。北海道みたい。
窓の外に広がる景色を見ながら、ふと学生のころ家で見ていたテレビ番組「世界の車窓から」を思い出しました。
頭の中にテーマソングが流れてきます。
こんなところにいつか行ってみたい。車窓からヨーロッパののどかな風景を見てみたい。
その夢が叶ったんだと、感慨深いものがありました。
そして、思わず涙を流してしまいました。ウソですけど。
到着しました。ビルがありません、車も人も少ない。やはり落ち着きます。
パリではあまり見れなかった小さな古い一軒家がたくさんあります。
しかしホテルはハイテクだった。鍵でもカードでもなく、暗証番号で中に入るシステム。部屋もきれいで今どき。
なにはともあれ、心配だった電車に乗れたし、間違えることなく目的地にもつけたし、ホテルにチェックインもできた。一安心です。
明日からプロヴァンの古い街を歩いてみよう。楽しみだ。