nakata bench の日記




2015年3月



3月17日(火)

ポントルソンでサイクリング



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朝8:00。フランスに来て初めてホテルで朝食をいただきます(朝食込みのお値段だったので)。
さらにフレンチトーストとヨーグルトも追加されました。腹一杯です。



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ポントルソンにある風車を見に行くと言うと、奥さんが自転車を貸してくれました。
風車はホテルからモンサンミッシェルまでの間にあり、川沿いのサイクリングロードを通れば車も来なくて安全だからと。
何から何までありがとうございます。

しかし、なんということでしょう。サドルを一番低くしたのに、乗ると地面に足がつかない。なんだこの高さは……。こぐことはできても、止まる時に足をついて支えられないため、その度に自転車を一旦降りるしかない。
こんな姿、地元のダチには見せられねぇ。

フランスの人はこんなにも足が長いのか。私の身長は179cm。けして低い方ではありません。
間違えました。164cmで、短足でした。

私の好きなバンドの歌詞にこんなものがあります。
「軽はずみな言葉が 時に人を傷つけて そして君はいないよ」

まさにそれです。
「軽はずみなサドルの高さ設定が 時に短足の人を傷つけて そしてその度に自転車から降りるよ」字余り。



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久々の自転車。こんなにも快適だなんて、すっかり忘れていました。歩いたら結構かかる距離でもあっという間です。
ほ、ほしい…。でもバス移動のとき困るな。くそう。自転車いいなぁ。



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ホテルから4kmほど。風車が見えてきました。
川沿の道は平坦でしたが、風車のところは急な坂を上らなければなりません。
でも大丈夫。私は高校3年間、毎日13kmの道のりを自転車で通学していました。しかもアップダウンの激しい農道を。それに比べればこんな坂、余裕です。楽勝です。

もう、三十歳か……。
20秒後には自転車を降り、押しながら歩いていました。



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ほとんど誰も来ません。たまに来てもすぐに帰って行きます。独り占めです。



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戻りは下り坂です。風が気持ちいい。自転車がこんなに楽しいなんて。
天気もいいし、まだ昼前だし、ご機嫌だし、このままモンサンミッシェルまで自転車で行くことにしました。

風車からモンサンミッシェルまでは案外近かった。
「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」を各2回ずつ歌ったら着きました。



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写真に写っているバスは無料シャトルバスです。ホテルはモンサンミッシェルの橋を渡る手前にもあり、そっちに泊まってもこのバスで両方を行き来できます。
本数も多いし、早朝の6:30と夜の21:30頃に私が行った時はまだ走ってました。

でもせっかくなので今回は橋の手前から歩いてみました。30分ほどで着きます。
やっと本物を見ることができました。これがモンサンミッシェル。
な、な、中に入ろうとしましたが今日はやめました。



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この写真の川に対して右岸側にホテルなどがあるのですが、反対の左岸側には観光客が行かない、いい撮影スポットがあると、奥さんから情報をいただいたので、そっちに向かってみました。



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歩いてはちょっと考えてしまう距離です。



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途中からは舗装もなくなり、凸凹道にかわります。



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到着。
たしかに人が少ない。散歩の人が通るくらい。



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ポントルソンのホテルに泊まらなければここに来ることもなかっただろうな。



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充実した1日でした。
暗くなって川に落ちてはいけない。早めに帰ろう。



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それでもホテルに着く頃には暗くなっていました。



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部屋に戻ると花瓶の花が変えてあります。すごいなぁ。

2日間、本当にいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。

もう1度、モンサンミッシェル行く機会があれば次も宿泊したいと思います。
その時はまた自転車を貸してください。今度は2台。
それまでに私の足も、もう少し伸びるといいな。







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