nakata bench の日記




2015年2月



2月22日(日)

ヴァンヴ蚤の市へ

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今日は日曜日。蚤の市というフリーマーケットのようなところに行ってみました。
日曜日のフランスは休みの店が多く、車も人通りも少ない。静かで、ジョギングする人がたくさんいて……日曜日感の漂わせかたがハンパねぇ。
それに比べて蚤の市はとても賑わっていました。歩道の両端に店をだし、通路は買い物客で歩きにくいほど。距離も結構長くて、まわるのに2時間ほどかかりました。

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洋服、ガラクタ、ミニチュア、食器、家具、ガラクタ、お宝、アクセサリー、ガラクタなんでもあります。
人の好みはいろいろあれど、きっと掘り出し物が見つかると思います。
店を出している方もみなさん気さくで、これいくら?というやり取りもなかなか楽しい。歩いて見てまわるだけのつもりだった私もついつい壊れた時計を買ってしまいました。本当はバッグなども欲しかったのですが荷物になるので断念。
昼の12時になると片付けだす店もちらほら。店を出している人も午後からは日曜日をゆっくり過ごすのだろう。



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ホテルに帰る途中で路面電車を発見。鹿児島や熊本の路面電車のように線路内は芝生になっていて見た目がきれい。



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ホテルに戻ってから、家族や友達に写真を送って自慢。反応はというと…
「意味が分からない、ついていけない、価値観は人それぞれ、買ってどうするの」
という賞賛の嵐。…大丈夫です。いつものことなので慣れてます……。



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蚤の市には日本人もたくさん見かけました。そのことを友達に言うと、観光客もいるだろうけど、バイヤーさんみたいな人もたくさんいるんじゃないかなとのこと。なるほど。ここで安く購入して日本で売るのか。
いろんな国で買い付けて、日本で雑貨のお店を営む。そういう暮らしもいいかもしれない…。
お店の名前はどうしよう。そうだ、「違います ゴミじゃないです 雑貨です」なんてどうだろう。
……お店を出すのはやめとこうかな。
妙に明るいパリの夜空を見ながら、そんなことを考え、今日も寂しく一人で眠りにつきました。







 

2月24日(火)

夜の凱旋門へ

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2回目の凱旋門。
今日は夕方に行って、徐々に日が暮れて行く様子と夜景を撮ることにしました。
18:00到着。
雲に隠れて見えませんでしたが夕日がもう少しで沈むというくらいでした。
昨日も今日も昼間雨だったおかげで空気が澄んでいます。今日は遠くまでよく見える。



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18:30
日が沈み、オレンジ色だった街が青っぽくなりました。
寂しそうな色がとてもいい雰囲気を出してくれます。



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19:00前
だいぶ夜景っぽくなってきました。



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19:00過ぎ
街の明かりはすっかり夜の光を出していますが、空はまだ若干明るく、色も青い。
オレンジ色と青色の対比がとてもきれい。



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20:00
完全に夜です。空の青は一切なくなり真っ黒になりました。
個人的には空に青が残るくらいの方がいいですね。
凱旋門の残念なところは三脚の持込みが禁止ということ。
夜景はどうしてもシャッタースピードを遅くするので三脚は必需品です。この写真も頑張って手ぶれしないようにするのですが拡大してみるとやっぱり少しブレている。三脚が使えれば、凱旋門周りを走る車のライトの閃光がぐるぐるまわる様子を撮れるのに。くそう。



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21:00撮影終了
18時からいたので、3時間も寒空の下にいたことになります。
寒かったぁ。でもいい写真が撮れた。







 

2月25日(水)

オペラ座へ

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今日はオペラ座の中を見学。講演を見るわけではありません。できれば夜の講演もいつか見てみたいものです。
天気はよくないですが、中の見学なので写真の写りに問題はありません。



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入場してすぐに驚かされます。彫刻、照明、天井画。なんじゃこりぁと言葉が漏れてしまいます。
「豪華な装飾」などに自分は興味がないと思っていたのですが、想像を超えると興味が湧くようです。



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入口で十分驚いたのですがその先にもっとすごいものがありました。キンキラキンです。これでもかというほどのキンキラキン。オペラを見に来るところなのにどうしてここまで?というくらいのキンキラキンです。



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このすごさを言葉で表現するにはどうすればいいんでしょうか。いや、考えるな。感じるんだ。このキンキラキンを。



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まるで映画の中にいるようです。
写真の正面に扉がいくつもあるのですが、講演を見に来た人たちはそこから劇場の中に入ります。
私が着いた時はちょうどリハーサル中で劇場の中に入ることはできませんでした。小窓からちょっとのぞくことはできましたが、写真撮影は禁止の札がたっていました。講演のスケジュールやリハーサル、舞台セットのなんやかんやでその日の見学できる範囲がかわるそうです。残念だったなぁと思いつつ、ほかの部屋をまわったりして写真を撮り続けました。
しばらくして、ふと気付くと劇場の扉が開いているではありませんか。写真を撮ってまわっている間にリハーサルが終わり、中を見れるようになったのでした。写真撮影禁止の札もたってません。ラッキーです。



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劇場の中は圧巻です。ついつい「あらぁ…」と声に出してしまいました。
想像を絶するとはこのことか。今日はすごい日になった。



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天井画はシャガールおじさんの絵です。
天井画といえばルネサンス風というかなんというかしっかりしたものを想像しますが、こういう天井画もいいもんですね。照明の明るさも絵のように優しく柔らかくなったように感じます。
劇場の中まで見れてよかった。こりゃすごい。長い時間いたかいがあった。







 

2月27日(金)

パリの中の田舎へ

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今日はベルシー地区をまわってみました。ここはかつてブドウ畑が広がり「パリの中の田舎」と言われていたそうですが、近年は再開発が進み、現代風の建物が建ち並んでいます。
この地区にある「ベルシー・ヴィラージュ」というワイン倉庫をそのまま利用した、石造りの店舗が並んでいる所を見に来たのですが、思っていた以上にキレイでした。もっと田舎感が残って、古いところかと思っていたのですが。



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すぐ近くには大きな公園がありました。すごく広くて、池があったり、家があったり、建物の中でみかんが育ててあったり、野鳥がたくさんいたり。面白いところでした。



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その公園沿いにあった「シネマテーク・フランセーズ」に入ってみました。ここには映画博物館があり、昔の映写機や衣装、建物セットの図面などがあって楽しめました。音声ガイド機は日本語もあるので内容もよくわかります。



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それにしてもこの地区は都会っぽい。いつも見ているパリらしい建物がない。



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今日の最後に「アラブ世界研究所」の建物を外側から見学して帰ることにしました。



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この建物はジャン・ヌーヴェルが設計していて、壁面のパネルはカメラの絞りと同じ原理のパネルで覆われており……以下省略。という感じなんです。いかがだったでしょうか。







 

2月28日(土)

蚤の市 その2

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昨日は夜中遅くまで絵を描いたので今日は昼前に起きました。「今日は曇りかぁ」とホテルの窓を開け、外を見てみると、大通りの歩道にテントがいくつも見えました。なんかやってるなぁと思い行ってみると蚤の市でした。
先週は蚤の市に行くために場所を調べて近くのホテルに泊まったのですが、今回はたまたま泊まったところのすぐ近くであっていました。
有名地区の蚤の市が本やサイトに載ってるだけで、こんな風にいたるところであってるみたいです。やけに歩道が広いなとは思っていたのですが。



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昨日まで何一つなかったところに今日はお店がずらりと並んでいます。

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ちなみに月曜日の朝にはきれいさっぱり何もなくなっていました。



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一通りまわってから、近くのカフェで一休み。
カプチーノ(6ユーロ)は高いので、カフェ・クレム(3.5ユーロ)を最近は頼むようにしています。私の味覚がポンコツでよかった。違いがよくわかりません。
今日もデザートに挑戦。わかる単語はショコラ、クレープ、タルト。
ようするに、メニューには「クレープ なんとか かんとか」とフランス語で書いてあるので、クレープというのはわかるのですが、どんなクレープが出てくるのかはわからないということです。
今日は「なんとか かんとか ショコラ」にしてみると、それはコップに入って登場。また失敗したのかなと思いました。
食べてみて、もう一度メニューを見て、理解しました。「ムース オ ショコラ」だ。
ムースって読める。そのまんまじゃないか。くそう、冷静さを欠いていたのか。手強い、手強いぞ。……おいしいからいいか。



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「カフェ」というのはすごく雰囲気のいいところです。
みんなのんびりとしていて、余裕を感じます。
お客の女性が席を立ち、近くにいるお客へ「よい1日を」と言って店を出て行く。ほかの客もそれに「よい1日を」と返す。

店員さんの接客も自然体。「お客様」という感じはしない。近所にある知り合がやってる店みたいな親しみ感。
「かしこまりました」という愛想笑顔ではなく、「オッケー」ぐらいの軽い笑顔がいいなぁ。



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うーーん……。ホテルに戻る際に、結局また買ってしまった。
これは蚤の市マジックだな、さては。回避不可能のやつ、絶対そうだ。私は悪くない。



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ホテルの前で昔っぽい車を発見。かっこよすぎる。燃費わるいんだろうなぁ、窓は自動で開かないんだろうなぁ、冷暖房オートじゃないんだろうなぁ。いろいろ不便そうだけど、
いいなぁ。ほしいなぁ。







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